9th Single 『 ファイヴ・エイチ・ティ 』
* 24\ ∴ \7 *
千光年の独言を顳顬へ撃ち込めば
五月雨に鯱の飛翔体
銀河に還るまでの たった一夜の連続
これは奪われた同志の詩で
日没、凍結させる熱帯の標的たち
* * *
8th Single 『 リア・スピノザ 』
* 2 *
その夜、星の降る心中島
僕らの受容は記憶と化した
「大丈夫、君はもう誰でもないよ、****」
漂流が何かを言い遺し 曇を歩き出す
なぜ地界は青く白いのか
そして争いも 時間さえも存在しないのだろうか
応えは あの足音に囀る
* * *
7th Single 『 霞 桜 』
* *
独歩の赤熱霊と夢を見る
午前3時に行燈 茜色の走馬灯
薄明 カーテンの仄々 君と潜れば
町外れ 埃被ったバイク屋 あの角を曲がり
長い坂道の先で霞桜が咲いていた
* * *
6th Single 『 ラ ン ダ ー 』
*
たった一度の冬で俺達は大人になった
それなら
思い描いた未来はもう来なくていいよ
ランダー 俺達はずっと記憶の彼方
誰にも邪魔させはしない
* * *
5th Single 『 紫 煙 を 抱 い て 』
1 ∴ 1
規則を守り****されかけた
だから規則を破る事も平気でやった
常軌とは即ち ****の黙認
午前四時 秒針にデオントロジー
我ら自我の路線にて 逸脱を廻送する
* * *
4th Single 『 世 界 没 落 』
*
晩年 グレイッシュに託けた陥落の銀河
垂直に連なる一千光年が
死傘伝い 世界を照らした
だがもう手遅れだ
今宵 世界没落 これから僕等はどこに向かえばいい
* * *
3rd Single 『 廃 墟 団 地 』
* *
喧騒に耳を塞いだ僕の強さとは差し詰め分子以下のピアノで、
静寂に口を閉ざした君の面影が
明日に優しい悪夢を見せる。
廃墟団地で過ごした僕等の奇跡、それは
この街の夕焼けに化けた巨人だ。
* * *
2nd Single 『バイタルサイン』
*
冷め切った都市の夜明け、
酔い潰れた帰り道、
ふと込み上げてきた無数の言い訳。
何もかも最悪で、何もかも大切だった。
* * *
1st Single 『嵐の夜に』
+ -
光の無い世界の中、逆らって繋いできた夜明けを
離して、失って、何度でも立ち向かう。
もう二度と夢を終わらせぬように、喪失の果てに命が咲く
嵐の夜に。
* * *